お知らせ
食育 家族みんなで考えよう |
「いただきます」 「よくかんで食べんといかんぞね」 「そう言うても、朝は時間がないがやき」 「朝ごはんをちゃんと食べんと、勉強にも身が入らんぞね」 「ごちそうさま。 行ってきます!」 「生きる」ことは「食べる」こと。あなたはお子さんに、われわれ人間が生きていくために毎日、動物や植物の命をいただいていることに感謝するよう伝えているでしょうか? お子さんは「いただきます」「ごちそうさま」をしっかり言えていますか? よくかんで ご飯をよくかんで食べると、甘く感じられると思います。日本人の唾液(だえき)の中には、アミラーゼというデンプンを分解する消化酵素が多く含まれていて、ご飯を糖に変えてくれるのです。このことからも、日本人の主食にはご飯が適していることが分かりますね。心臓病やがんが激増し、財政的にも困ったアメリカが世界中の食文化を研究し、健康に最もよい食事と結論付けたのが、日本の伝統的な和食であることは有名な話です。 唾液の中には抗菌作用や抗がん作用のある物質なども含まれています。よくかんで食べることで、唾液がたくさん出て口の中が自然と洗浄され、むし歯や歯周病の予防にもつながります。「唾液は魔法の水」といわれるゆえんです。 家族や友人と楽しく会話しながらおいしく食事することは、子どもだけでなく、すべての人々にとって大きな喜びです。食の在り方についていま一度、家族みんなで考えてみてはいかがでしょうか。 条例きっかけに 食べ物をおいしく、よくかんで食べるためには、“健口”であることが大前提です。われわれ高知県歯科医師会はこれまでも、県民の皆さんの生涯を通じた健口づくりを応援してきました。「高知県歯と口の健康づくり条例」がこのほど制定されたことで、さらに充実した、きめ細やかな支援に取り組んでいきたいと考えています。 |